額田王
冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ
咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず
草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてそしのふ
青きをば 置きてそ嘆く そこし恨めし 秋山そ我は
あかねさす紫草野行き標野行き
野守は見ずや君が袖振る
冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ
咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず
草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてそしのふ
青きをば 置きてそ嘆く そこし恨めし 秋山そ我は
あかねさす紫草野行き標野行き
野守は見ずや君が袖振る